こんにちは!『Re:(り)』です!
リアルでは所謂”カードショップ店員”として生活しつつ、個人的な趣味で『Re:blog』を運営しています。
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今回記事で解説するデッキは、CSで結果を残している強力なデッキタイプの一つである”青黒墓地退化”です!
”墓地退化”のギミック自体は昔から存在していましたが、『竜魔神王バルカディア・NEX』が再録された辺りから各地で使われはじめ、現在の地位まで上り詰めた印象です。(諸説有り)
『竜魔神王バルカディア・NEX』 P(SR) 光/闇/火文明 (15) 進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アーマード・ドラゴン 25000 進化GV:エンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。 ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする) 相手は呪文を唱えることができない。 このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札を見る。その中からドラゴンまたはコマンドを1体選び、出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
再録された直後は1枚1000円を切っていたカードですが、”墓地退化”が流行りはじめてからじわじわと値段が上がりはじめましたね…笑
一時期は安く組めた”墓地退化”ですが、今現在だとそういうわけには行かない模様…。
”墓地退化”は『竜魔神王バルカディア・NEX』をはじめとする強力なフィニッシャーを相手によって使い分けるプレイングが重要になってくるので、相手のデッキを観察・戦術を立てるのが好きな方にはうってつけです!
デッキの動かし方自体も、覚えてしまえばそこまで難しいこともないため、初心者の方でもおすすめできるデッキタイプと言えます!
今回はそんなCSで結果を残している強力なデッキタイプの一つである”墓地退化”の基本タイプである”青黒墓地退化”です!
①”墓地退化”のギミック自体は昔から存在してたが、構築の敷居が下がったことや、環境の変化によって注目され始めたデッキタイプ!
②『竜魔神王バルカディア・NEX』をはじめとする強力なフィニッシャーを相手によって使い分けるプレイングが重要!
③デッキの動かし方自体も、覚えてしまえばそこまで難しいこともないため、初心者の方でもおすすめ!
①かっこいいクリーチャーを使いこなしたい方!
②相手のデッキを観察・戦術を立てるのが好きな方!
③大会に参加してみたい初心者の方!
デッキレシピ公開

カード名 | 枚数 |
ザババン・ジョーカーズ | 4 |
死神術士デスマーチ | 4 |
エマージェンシー・タイフーン | 4 |
鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー | 4 |
龍脈術 落城の計 | 4 |
氷牙レオポル・ディーネ公 /エマージェンシー・タイフーン | 4 |
堕呪 エアヴォ | 3 |
秩序の意志 | 4 |
禁断竜王 Vol-Val-8 | 1 |
The邪悪 寄成ギョウ | 2 |
竜魔神王バルカディア・NEX | 4 |
∞龍 ゲンムエンペラー | 2 |
※このデッキレシピは筆者の脳内構築なので欠陥がある場合がございます。
「こんなアイディアがあるんだー」程度で見ていただけると幸いです。
デッキ解説
まずは大まかなデッキの動かし方を解説し、各カードの採用理由などを後述していきます。
”墓地退化”はいわゆる”コンボデッキ”と呼ばれるタイプのデッキであり、特定のカード同士を組み合わせることを目的としたデッキタイプです。
コンボパーツになっているのは”墓地進化”を持っている『死神術士デスマーチ』『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』の2種類と、特殊な除去効果を持っている『龍脈術 落城の計』『堕呪 エアヴォ』の2種類がこのデッキの主軸を担います。
『死神術士デスマーチ』 UC 闇文明 (1) 進化クリーチャー:デスパペット 1000 ブロッカー 墓地進化:闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。 このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーを-4000する。
『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』 C 闇文明 (2) 進化クリーチャー:パラサイトワーム/デビルマスク 4000 墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。 このクリーチャーが破壊された時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
『龍脈術 落城の計』 C 水文明 (3) 呪文 S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
『堕呪 エアヴォ』 UC 水文明 (4) 呪文:魔導具 S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) バトルゾーンにある、コスト7以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
『竜魔神王バルカディア・NEX』などの出したい闇のクリーチャーを墓地に落としておき、それを進化元にして『死神術士デスマーチ』か『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』を召喚します。
ちょっと変わった進化方法ですが、”墓地進化”がそういった能力ですのでこのような挙動でバトルゾーンに出すことができます。
墓地進化…墓地に存在する同文明のクリーチャーの上に重ねてバトルゾーンに出す。
そして、強力な進化クリーチャーを進化元にした『死神術士デスマーチ』か『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』に『龍脈術 落城の計』か『堕呪 エアヴォ』を打つことでコンボが成立します!
『龍脈術 落城の計』『堕呪 エアヴォ』のテキストは、他の除去カードと異なり、クリーチャー1体ではなくカード1枚を指定しているので、手札に戻るのは一番上のカード一枚のみなのです!
少しトンチが効いた効果処理ですがこの場合、一番上になっているであろう『死神術士デスマーチ』か『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』が手札に戻り、進化元だった『竜魔神王バルカディア・NEX』が残った状態になります!
この”墓地進化”を特定のカードで剥がし、進化ではなく退化のような一連の動きを”墓地退化”と呼び、このコンボを狙ったデッキタイプというのが今回紹介する”青黒墓地退化”です!
①『竜魔神王バルカディア・NEX』などの出したい闇のクリーチャーを墓地に落としておき、それを進化元にして『死神術士デスマーチ』か『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』を召喚!
②『龍脈術 落城の計』『堕呪 エアヴォ』を『死神術士デスマーチ』か『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』に対して打つことで進化元だった『竜魔神王バルカディア・NEX』が残った状態に!
各カードの採用理由
それでは各カードの採用理由を役割別で紹介していきます。
採用カード①『死神術士デスマーチ』『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』『龍脈術 落城の計』『堕呪 エアヴォ』
上記で触れたコンボの主軸を担うカードたちです。
コストの低い『死神術士デスマーチ』と『龍脈術 落城の計』は4枚ずつ採用されることが多く、確定枠と言って良いでしょう。
『鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー』と『堕呪 エアヴォ』は人によって採用枚数が上下する枠になっています。ここら辺は調整枠になってきますね。
採用カード②墓地肥やし
”墓地進化”をする際に必要になるのがフィニッシャーを墓地へ送ること。
上記のコンボパーツが低コストなので、それよりもさらに早い段階で落とすことができればスムーズにコンボを決めることができます。
かつ、墓地に落としておきたいカードはフィニッシャー1枚のみなため、量よりもコストが低いことが重要になってきます。
そういった背景から『ザババン・ジョーカーズ』『エマージェンシー・タイフーン』『氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン』の12枚が選ばれました。
ここら辺の枠はほぼほぼ確定枠ですが、人によっては『エマージェンシー・タイフーン』を少し減らして…ってこともあり得ますね。
『ザババン・ジョーカーズ』P 水文明[ジョーカーズ] (1) 呪文 カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。捨てたカードがジョーカーズなら、カードを1枚引く。
『エマージェンシー・タイフーン』 C 水文明 (2) 呪文 S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) カードを2枚まで引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
『氷牙レオポル・ディーネ公』 C 水文明 (4) クリーチャー:サイバー・ウイルス/ナイト 2000 自分が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。 |
『エマージェンシー・タイフーン』 C 水文明 (2) 呪文 S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。 |
また、役割的には受け札ですがコストとしてフィニッシャーを墓地に送ることができる『秩序の意志』もよく採用されているカードでしょう。
”速攻”や”ビートダウン”相手の際には『秩序の意志』をキープしておき、シールドから捲れたフィニッシャーをコストに”S・バック:闇”が誘発し、カウンターをすることができます!
『秩序の意志』 R 闇文明 (4) 呪文 S・バック:闇(闇のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、コストを支払わずにこの呪文を唱える) 相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印を1つ付ける。 (カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドが出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。
採用カード③フィニッシャー
”墓地進化”の進化元になれる闇文明であれば採用を検討できるため、拡張性が高いのも”墓地退化”の強みでしょう。『竜魔神王バルカディア・NEX』の効果で山札からドラゴンかコマンドを踏み倒せるので、これらも意識して採用すると尚良き。
基本的にはどのデッキに対してもフィニッシャーとして活躍できる『竜魔神王バルカディア・NEX』が4枚確定。残りの枠は人によって変わってくる枠かと思います。
今回はよくあるテンプレになぞって『The邪悪 寄成ギョウ』と『∞龍 ゲンムエンペラー』を2枚ずつ採用しました。
強力なクリーチャーを扱う”コントロール”やクリーチャーを主力にした”ビートダウン”相手には『The邪悪 寄成ギョウ』、呪文主体のデッキには『∞龍 ゲンムエンペラー』といった感じでしょうか?どちらも”墓地退化”で直接場に出すこともできますが、この構築だと基本的に『竜魔神王バルカディア・NEX』の攻撃時効果で出すことになるでしょう。
『禁断竜王 Vol-Val-8』は”墓地退化”で直接バトルゾーンに出すことはできませんが、状況次第では『竜魔神王バルカディア・NEX』の効果で出してエクストラターンを獲得することもできるので、選択肢の一つとして最近良く採用されている印象です。
『The邪悪 寄成ギョウ』 SR 水/闇/自然文明 (11) クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 12000 T・ブレイカー 相手のクリーチャーが出て、その能力がトリガーする時、かわりに自分がその能力を使う。 相手のターンのはじめに、クリーチャーを1体、相手の墓地から選んでもよい。そうしたら、相手はそれをタップして出す。
『∞龍 ゲンムエンペラー』 KGM 水/闇文明 (∞) クリーチャー:∞マスター・ドラゴン/チーム零 ∞ <ムゲンクライム>4(自分のクリーチャーを4体タップして、[水/闇(4)]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい) ∞ブレイカー(「∞ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる) ブロッカー コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。
『禁断竜王 Vol-Val-8』 KGM 水/火/自然文明 (9) クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断 54321 EXライフ スピードアタッカー T・ブレイカー ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない) このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。 自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。
デッキ改造案
さて、”墓地退化”を一通り紹介し終えましたが、最後にちょっとした改造案などを紹介して終わりにしたいと思います。
デッキ改造案①自然文明の採用
ここ最近CSで結果を残している”墓地退化”は自然文明を採用したいわゆる”アナカラー”と呼ばれるデッキタイプが増えてきました。
最強の初動である『天災 デドダム』やコンボパーツになりつつ相手の進化クリーチャーに対してメタを張りつつコンボパーツにもなる『ロイヤル・ドリアン』辺りが採用されることが多いです。
これらのカードは値段も高いので、お財布と相談といったところでしょうか。
『天災 デドダム』 P 水/闇/自然文明 (3) クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000 このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
『ロイヤル・ドリアン』 R 自然文明 (5) クリーチャー:ワイルド・べジーズ 1000 S・トリガー このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるすべての進化クリーチャーの一番上のカードを、持ち主のマナゾーンに置く。
デッキ改造案②フィニッシャーを自分好みに差し替えてみよう!
今回はテンプレに近い構築でしたが”墓地進化”の進化元になれる闇文明であれば採用を検討できるため、フィニッシャーの枠は自分の好きな闇文明クリーチャーに差し替えても問題ないです!
なるべく強さを保ちつつ、フィニッシャーを差し替えるとなれば『大樹王 ギガンディダノス』『奈落の葬儀人デス・シュテロン』辺りが有力です。
どちらも特定のデッキに対して強力な効果を発揮するため、周りの環境に応じて採用してみるのもおすすめです!
『大樹王 ギガンディダノス』 KGM 闇/自然 (12) クリーチャー:ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 50000 ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする) このクリーチャーが出た時、相手は自身の手札をすべてマナゾーンに置く。 自分は、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーに攻撃されない。 <フシギバース>[闇/自然(14)](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[闇/自然(14)]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然(2)]より小さくならない)
『奈落の葬儀人デス・シュテロン』 SR 闇文明 (9) クリーチャー:デーモン・コマンド 13000 T・ブレイカー 各ターンの終わりに、プレイヤーは自身の手札をすべて捨てる。 このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、クリーチャーをすべて破壊する。

最後までお読みいただきありがとうございました!
今後もデュエマ、遊戯王を中心にデッキ解説記事、カードの高騰情報をまとめた記事を投稿していきますのでよろしくお願いします!
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